甘太KANTA高糖度、柔肉質で食味良好、「新高」に替わる豊産性の晩生**品種。来歴農研機構果樹研究所が「王秋」×「あきづき」を交配育成し、平成 27 年に種苗法品種登録を取得した晩生**品種である。果実果重は平均 570g位の極大果で、果形は円~楕円形、果色は黄褐色小さい果点がやや粗く分布し、さびが多く発生する。また有蒂果の発生がみられる。果肉は軟らかく、やや緻密で果汁が多い。甘味は 新高より高く、酸味は中位で食味濃厚である。日持ち性は新高よりやや劣るが、豊産性で食味が良好であることから、新高に替わる品種として期待される。熟期新高と同じかやや遅く、福島市で9月上旬頃の収穫と思われる。樹性樹勢は強く、樹姿は立性、短果枝と腋花芽の着生はともに多く、開花期は「幸水」とほぼ同時期で、黒斑病は抵抗性である。